契りの歌




部屋を出る土方さんの後に続いて、私も部屋を出た。



どこで食べるのか聞いていなかったので、土方さんの後をついていきながら聞くことにした。



「あの、土方さん。どこでご飯食べるんですか?」



「広間だ。…ついたぞ。」




答えるのと同じタイミングで土方さんが開けた、部屋の中を見るとそこにはすでにご飯が用意されており、皆座ってうずうずしながらこちらを向いていた。




「やっと来た。土方さんと花音遅いんだもん。」


「早く座ってくれよ。」





どうやら、皆私達が来るのを待っていてくれたらしい。



部屋の中を進んでいく土方さんを、どこに座ったら良いのか分からず、立ちすくんで見ていると「此処に座れ。」と土方さんの隣を示されたので、大人しくそこに座った。



私は、土方さんと斎藤さんに挟まれる形になった。




静かなご飯の時間になりそう。




それから、近藤さんのいただきます。の挨拶に続いて、皆素早くいただきます。と言ってご飯を食べ始めた。





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