契りの歌

すごい…。
そんなにお腹空いてたんだ。





｢食事の時は大体こんなもんだ。慣れろ。｣



と隣の斎藤さんが教えてくれた。



｢そうなんですか。慣れますかね…。｣


｢大丈夫だろ。｣


｢そうですね。｣




私と斎藤さんの間にだけ、ゆったりとした時間が流れていた。



そして、私もいただきます。と言って皆から少々遅れをとりながらも、ご飯を食べ始めた。




質素だけど、結構好きかも…。



そんなことを思っていると、隣の土方さんから声をかけられた。





｢花音。飯食ったら、非番の奴に屯所案内してもらえ。終わったら今日はもう休んで良いぞ。｣




｢はい。｣






実は今、朝ご飯という名目で食べているが、話は意外と長引き太陽は真ん中に近いあたりにあった。




そりゃ、お腹空くよね。






*