契りの歌




──────





「土方さん。入っていいか?」




「永倉と平助か?入れ。」





2人は部屋の中へ入り、文机に向かって書類を片付けている土方さんの後ろに座った。





「どうだった?」




土方さんが2人に振り返り、問いかけた。


無論、今日の屯所案内についてだ。




「普通の女の子、って感じだったぞ。話はちゃんと聞くし、一生懸命覚えようとしてた。いい子だと思うぜ。」




「そうか。」





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