契りの歌
「なっ?平助??」
と、にやにやした永倉に片肘でつつかれる平助。
「なっ!なんだよっ。」
「何してんだお前ら。
とにかく今日はご苦労だった。休んでくれ。」
永倉と平助のじゃれあいを軽くスルーして、土方さんは2人を自室へと戻らせた。
あいつのことは疑う必要はないと、分かってるんだけどな。
こればっかりは…。
新選組副長である彼は、
土方歳三としては彼女の話に嘘はなく疑う必要はないと思っていても、副長として簡単に信用するわけにはいかなかった。
もう少しだけ。
そうすれば、十分だろう。
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