契りの歌




平助と永倉が行ってしまった後、花音は自室の前で夜空を見上げていた。




星きれい。


…さくらに、会いたいな。





「───夜空に浮かぶ星屑で(でも、ちゃんと信用を得られていない今)

君と僕の永遠を作った(勝手に抜け出せば、そして見つかってしまえば)

誰かは(もう此処には居られなくなってしまうだろう)

永遠なんてないと言ったけど(だから、後少しだけ)

ないなら作ればいいと言った(さくらに会うのは我慢しよう)


君が愛しい。───」







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