契りの歌




すると、すぐに近寄って来て手にすりすりしてきた。




「ふふっ。くすぐったい。
ねえ、猫ちゃん?私の話し相手になってくれる??」



「ニャー」




まるで私の言葉がわかってるみたい。




そう思いながら子猫を抱き上げ、縁側に腰をかけると膝の上に乗せた。



子猫はすぐに丸くなり、眠そうな目を頑張って開きながら花音を見上げた。





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