契りの歌
「あら、私の話し聞くまで頑張って起きていてくれるの?」
「ニャー」
「そう。ありがとう、」
問いかけると返事をしてくれる猫。
言葉は通じていないと分かっているけど、子猫を撫でながらぽつりぽつりと話し出した。
「君は、何処から来たの??
私はね、ずーっと遠いところから来たの。緑が少なくて空気が汚くて、空が狭いところ。
あ、もしかしたら君は私の昔飼ってた猫のご先祖様かもね。」
「ニャ〜?」
子猫が首を傾げたように見えた。
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