契りの歌
陸
今日から本格的に土方さんの小姓としての仕事が始まる。
といっても、私に出来ることは限られてしまうと思うけど。
朝食を食べ終え、今は土方さんの部屋の前。
「土方さん。花音です。」
「入れ。」
失礼します。と中に入り、すでに文机に向かって仕事をしている土方さんの後ろへと座った。
花音が座ったのが分かると、土方さんは体の向きを変え、仕事内容について説明を始めた。
「簡単に説明すると、茶を入れることから、書類の整理などをしてもらう。」
「はい。」
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