契りの歌




近づいてみると、そこにいたのは、




「山南さん。どうしたんですか?」



「ああ、花音さんですか。ちょっと喉が乾いてしまったんで、お茶を入れに。」




朝食の時には話さなかったから、昨日ぶりの優しい微笑み。



そういえば、山南さんとこうやって会話するの初めてだ…。





「花音さんは、土方君のお茶を入れに?」



「はい。

山南さんの分も私がいれますよ。なのでお部屋で待っていて下さいますか?」





*
< 79 / 190 >

この作品をシェア

pagetop