契りの歌




それから山南さんによる丁寧な個人授業が始まった。






途中、土方さんにお茶を入れ届けに行ったりもした。





暗くなり始める少し前に、本日の個人授業は終わった。



「ありがとうございました。」



「いいえ。楽しかっですよ。」



「あの、これからもこの時間帯に来てもよろしいでしょうか?」



「ええ、もちろん。
待ってますよ。」



「有難うございます。

それじゃあ、失礼します。」



午後まるまるお世話になった山南さんに頭を下げて、部屋を出た。




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