新時代神話
「とくに、能力を使用した争いや、昨日のような周りに被害を及ぼす行為は、我々が介入し、処理を行います。」

ガチャッ、


戸が開き女性が入ってくる。


「皆、元気?

おや?

君が新しく入った岡田君ね?

私は桐島直子、生徒会顧問よ。」
「どうも。」


「皆揃ってるわね?


これ、今年のリストよ。

はい。君の分もあるわ。」


名前と顔写真が載っている。


「何だ、これ?」


「簡単に言うなれば、ブラックリストですね。


今年、とくに注意すべき生徒が載っています。


前年の素行や能力の使い方や性格を考慮して作りました。」


「この資料はお前が?」

「もちろんです。」




「雷人間?」

リストの中の能力に注目する。


「この女生徒の超能力は雷や電気に同化できることです。

雷の速度で動き、触れようとすれば感電や火傷をします。

さらには電気製品等の故障も引き起こします。」



「植物支配は?」


「これは魔法学部の生徒ですね。

周りの植物を意のままに操るため近寄る事もできません。」


幸大の手が止まる。


「どうかしましたか?」

「いや、獣化って何だ?」


「その名のとおり獣に変身します。魔法学部の生徒ですね。

さらに、今年の獣化可能な生徒は『人喰い狼』

獣化は発動すると変身した動物の本能と人間の理性が衝突し、理性が負けると、本能のままに行動します。

人喰いとなれば、周囲への被害も相当なモノかと。」
< 14 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop