新時代神話

夢のあと

「皆、目を覚ましたな。」

「そう言えば、浅黄さんが見当たりませんが？」

「帰ったんじゃないのか？

風牙は俺達よりも早く目を覚ましたなよな？」

「私が目を覚ました時にはすでに姿はなかった。

あやつらならば、心配はないであろう？」

「だな。」

「それより、僕、気になってることがあるんだけど？」

「ライカさんが考えごととは珍しいですね。

天気が崩れなければよいですが。」

叶が呟く。

「な、何で、さっきから叶ちゃんが幸大にそんなにくっついてるか、気になって仕方がないんだけど？」

「まぁ、いろいろあってな。」

「私も聞きたいんだけど、何があったの？」

「常盤まで…」


「それはもちろん、夢の中でこのような行動に出れるほどの何かがあったに決まってます。」


「ほぅ、姫野、さらに詳しく聞かせよ。

場合によってはこの刀で…」


「…。

私からも1つ。

皆さんも、幸大さんにたいしてかは解りませんが、何らかの心境の変化が見られます。


とくに、先程から、幸大さんの方を見ては顔を赤くし目をそらす楓さんなど。」


「わ、私ですか？」


「楓、大丈夫か？」


「な、何でもないです！」

「ホントか？」

「今日はもう早退します!!」


楓が走り去る。