新時代神話
開催
宴会が終わり、与えられた部屋で寝る。


「幸大、聞こえますか?」


頭に響く声。

「天照か?」

「時間がありません、貴方に伝えなければいけないことがあります。


龍宮からも聞いたでしょう。

人魚が教われたということ。


実は、他にも、ケンタウルス、吸血鬼、人狼、果ては仙人までもが襲われました。



これらから察するに、人の力を、つまりは血を欲しがっています。

犯人はおそらく神。

人は神に昇華することがありますが、

神は人にはなれない。

本来ならなる必要もないのですから。

そして、直接人間から血をとらないのは完全なる神。

神が直接人間から血をとった場合は永遠の苦しみを追いますから。」


「その話はだいたい予想はついている。

犯人も、な。」


「そうですか。

完全なる神が人の力を得ても、私達は手出しが出来ません。

せめて、<彼>が直接人間の血を取り入れれば我々も手を下せますが。」


「要件はそれだけか?」


「いえ、これは前置きに近いです。


貴方と、常盤に伝えなければならないことがあります。


あなた方は、もうすぐ人間の世界から消えます。」

「消える!?」

「何らかの、人間の力が作用しています。」
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