新時代神話
奪還
過去の世界



「御守りがひかってるわね。

たしか、幸大が…」

(御守りが光ったら中身を取り出して広げろ。)

「って言ってたわね。」


紙が入っていた。


それを広げるとさらに光が強くなった。


人が現れた。


「ここはどこかしら?」


「常盤!」

風牙が叫んだ。


「貴方達は誰?

私を知ってるみたいだけど。」


「あの、私達未来からきました。」

楓が話す。


「へぇ、未来から。」

「信じられませんよね。」

叶が言う。


「信じるわ。」

「えっ?」


「そんなとんでもない状況に遭うなんて幸大の仕業かしら?」


「うむ。

椿、幸大からの手紙を常盤に。」


「そうね。

これ、幸大君からの書き置きです。」


「幸大からの?」



読み始める。


「…。」


「あの…」

「解ったわ。

私に任せて。」


「手紙にはなんて書いてたの?」

ライカが聞く。

「<詳しいことは後で解る。

だから今は世界の果てから俺に手を差し伸べてくれ>

だけよ。」


「短い文章ですね。」

叶が言う。

「まぁ、良い意味で言うなら、一蓮托生って奴ね。


まぁ、幸大の頼みだしやりましょう。」
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