新時代神話
『貴方は神様なんでしょう?』

だからこそ、神の裁きを!


『こんな人間とも呼べない存在を殺す必要はないわ。』

ドーンッ、


「当たった!怪物に火繩が当たったぞ!」


貴様ら、


『幸大!

落ち着いて。』


「この化け物姫にも念のため、撃っとくか。」


止めろ。止めろ!


『幸大!抑えて!』


死者を、常盤をこれ以上、愚弄するな!





「はっ!?」

ベッドから上半身を起こす。


「あの時の夢か。ハァ、ハァ。

疲れた。

あいつが来たからか?こんな夢を見るなんて。」


「ごめんなさい。」


「常盤姫、何で俺のベッドにいるんだ?」

「たまたまよ。

恐ろしい夢を見たみたいね?」


「とにかく、ベッドから出て行け、常盤姫。」


「常盤、それが私の名前よ?」

「常盤姫だろ。」

「私が神様になってから、たまにしか、常盤って呼んでくれないわね?」

「たまに呼ぶのは、癖が残ってるんだ。

そのうち治るさ。」


「この世界での私は、常盤、姫って名前だから、フルネームで呼ぶのはおかしいわよ?」

「解ったよ、常盤、早く寝れ。」
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