新時代神話
「あれは、悪魔?」

屋上には真っ黒な人間の身体を持ち、黒い翼があり、顔は山羊で出来た怪物がいた。


「悪魔、有名なサタンの絵の通りですか。」

「そんなもんはどっちでも良いんだよ、生徒会。


あれほどの悪魔を召喚するのに、どれだけの代償を払ったと思う?」


「まさか、人を殺したの!?」

「会長、それはありません。

悪魔召喚に必要なモノは、

魔法陣、召喚者、人間の生命力。
生命力は命とは別物であり、空になっても気を失う程度でしばらくすれば回復します。」


「つまり、あれだけの悪魔には相当な生命力が必要なのね。

でも、されだけの生命力をどうやって、」


「学食と購買が、あの場所にあります。」

圭吾が言う。


「ハハハハッ、思ったより優秀な奴らだな。


正解だ。


さらに、仕掛けた魔法陣は約一ヶ月かけて造ったモノだ。壊すのは難しい。


だが、壊さない限り、生徒の生命力が戻り次第、新たな悪魔が生まれる。」


「急いで魔法陣を、」

会長の指示を敵が遮る。


「さらには、この学園に三つ、爆弾を仕掛けた。

かなりの威力だ。


後30分くらいで爆発する。

解除するには直接爆弾の線を切らなければならない。

ドラマのような演出だろ?」
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