How to win the Game
予想外の展開
「佳子ちゃん、寝てるの?」


その言葉で目を覚まし、ぱっと顔を上げた。


「・・・龍司君」


目の前には、龍司君が私の隣に座っていた。


「寝顔の佳子ちゃんも可愛いね」


にやけた顔つきの龍司君を、寝ぼけたままの私は簡単にスルーした。


「・・・あれ?授業までは」


「あと2分」


「・・・へ?」


授業まであと2分。


前を見ると、確かに教壇には松本先生がいる。


だけど。


「嘘」


この前は40人ぐらいいたはずなのに、


周りを見渡す限りは、私と龍司君を入れて、5人。


「ぎりぎり開講可能人数みたいだね」


授業を開くためには最低5人の受講生が必要らしい。


ということは。


「決定、だね」


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