kiss☆して? ダーリン☆



「あ! そーだ。 夕食カレーでいい?」
「カレー?!」

過剰に翔が反応。
そして、優しい顔で頷く優輝と、口角を吊り上げて妖しい笑みを零す颯太。

な、なんなんだ。
この個性的な反応は…。

「…あ、アレ? イヤだった…? 颯太がリクエストしたんだけど…」

そう言うと、翔は颯太を睨んだ。

颯太は口角を吊り上げ、
「俺を罰ゲームの巻き添いにした、罰だよ」
そう言い放った。

待て。
この会話からすると…

「しょ、翔、カレー嫌いなの…?」
「・・・」
翔は黙りこくった。

この様子からして、これは完全に――
「颯太ぁ――? どーゆー事っ?! 説明して!!」

アタシは颯太に向かって、黒い笑みを向けた。

「なんだよ…」
「なんだよじゃないから! みんなカレー好きって言ったじゃん!!」
「なんだとぉ――! 颯太! 今の聞き捨てならんぞ!」
「お前からそんな語句が聞けるとはな」
「な!」

ちょ!
翔と颯太の間がヤバイんだけど…。



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