kiss☆して? ダーリン☆
スグに呼び捨てしてきやがったし、何より、媚らなかった。
ってか、怒鳴って来たしな。
俺は思いだし、苦笑いをした。
「……おい、降りろ」
俺は声を掛けた。
すると、意外にもすぐ気付いたコイツ。
「え…?」
やっぱ、記憶が飛んでたらしい。
「着いただろーが」
「へ?」
目の前を見て、ボケっとしてる。
「…降りろ」
「降ろしてよ!」
はあ?
コイツ、どんだけ生意気なんだよ…。
「降りれるだろ」
「無理な事ゆーなっ!!」
や、降りれるだろ。
無理じゃねーだろ。
でも、俺は大人しく降ろしてやった。
「ってか! 何コレ?!!」
降ろした瞬間、驚いた声を上げるコイツ。
「知らね」
「知らね、違うよっ! コレ、雷斗が集めたんでしょ?!」
「はあ?」
別に集めたくて、集めたワケじゃねーし!
勝手に集まって来たんだよ。