kiss☆して? ダーリン☆
「何? 助けてやったのに感謝の気持ちもナシ?」
「んだとぉ―――っ?!!」
あ~ぁ。
俺何やってんだろ。
自分でも思う。
今、俺のせいでケガさせたハズなのに。
次は俺が傷つけんのかよ…。
アイツを見ると、目に涙を溜めながら俺を睨んでる。
もう、ヤメよう。
俺らしくねぇけど…
「ごめんな。ケガさせちまって」
俺はアイツに近づいた。
そして、俺はアイツの傷口にゆっくり触れた。
「ヤッ…」
ピクっと体を揺らし、反応するアイツ。
「痛いか…?」
「う、ううん!」
ほら。
また強がる。
「バカ。痛いクセに…」
「ば、バカって…」
また、反応するのか…?
そう思ったけど、何も言ってこなかった。