kiss☆して? ダーリン☆




「何? 助けてやったのに感謝の気持ちもナシ?」
「んだとぉ―――っ?!!」

あ~ぁ。
俺何やってんだろ。

自分でも思う。
今、俺のせいでケガさせたハズなのに。
次は俺が傷つけんのかよ…。


アイツを見ると、目に涙を溜めながら俺を睨んでる。


もう、ヤメよう。
俺らしくねぇけど…

「ごめんな。ケガさせちまって」

俺はアイツに近づいた。

そして、俺はアイツの傷口にゆっくり触れた。


「ヤッ…」
ピクっと体を揺らし、反応するアイツ。

「痛いか…?」
「う、ううん!」

ほら。
また強がる。

「バカ。痛いクセに…」
「ば、バカって…」

また、反応するのか…?

そう思ったけど、何も言ってこなかった。





< 65 / 88 >

この作品をシェア

pagetop