kiss☆して? ダーリン☆



傷は浅い。
これなら、ちょっとは我慢できるだろう。

「後で、傷テープ買って行こう。行くぞ」
そういい、アイツに手を差し出した。

するとアイツは手を重ね、ニヤけた。

「何ニヤけてんだよ…」
「だって、颯太が優しんだもん!」

意味分かんねぇけど、安心する。
コイツ、ホントに女か…?って疑う位。

「…なんだソレ」

そう言いながらも、自然に顔が緩むのを感じた。



俺は少し、悪戯を考えて見た。
翔に対する悪戯。

アイツはカレーが嫌いだ。
何でかは知らねぇけど。

だけど、コイツに夕食はカレーだ、っと言った。

まあ、帰ってからは色々あったけど、コイツは翔のは別のを作る!っとか言った。

マジであり得ねぇわ。

普通、そこまでするか…?


まあ、罰ゲームは俺も、なワケで。
俺にも影響してくる。

めんどくさ。

やっぱ言わなきゃ良かったな。
“カレーだ”なんて。




< 66 / 88 >

この作品をシェア

pagetop