kiss☆して? ダーリン☆
傷は浅い。
これなら、ちょっとは我慢できるだろう。
「後で、傷テープ買って行こう。行くぞ」
そういい、アイツに手を差し出した。
するとアイツは手を重ね、ニヤけた。
「何ニヤけてんだよ…」
「だって、颯太が優しんだもん!」
意味分かんねぇけど、安心する。
コイツ、ホントに女か…?って疑う位。
「…なんだソレ」
そう言いながらも、自然に顔が緩むのを感じた。
俺は少し、悪戯を考えて見た。
翔に対する悪戯。
アイツはカレーが嫌いだ。
何でかは知らねぇけど。
だけど、コイツに夕食はカレーだ、っと言った。
まあ、帰ってからは色々あったけど、コイツは翔のは別のを作る!っとか言った。
マジであり得ねぇわ。
普通、そこまでするか…?
まあ、罰ゲームは俺も、なワケで。
俺にも影響してくる。
めんどくさ。
やっぱ言わなきゃ良かったな。
“カレーだ”なんて。