kiss☆して? ダーリン☆



包丁を持たされた俺。
切り方、知らねぇし。

そう言うと、あり得ねぇとでも言う様な顔をしたアイツ。

でも知らねぇし。

すると、アイツは俺から包丁を取り、「見ててよ!」と言って、にんじんを切って行く。

結構慣れてる様で、綺麗に早く切って行く。


すると、「はい! この調子で切って!!」と言い、再び俺に包丁を渡して来た。

適当に切ればいいんだよな…?


俺は適当に切る事にした。

隣ではお湯を沸騰させて、野菜を洗ってるアイツ。


…ハァ。
めんどくせ…。

俺は適当に切った。
そのおかげで…

グサッ

「…った!」
指切れてるし。

「何?! 大丈夫?!! ちょっと見せて!」
俺は手をアイツに掴まれた。

アイツは、ケガを見るなり、俺の指を水につけた。

「ちょっと待ってて!」と言い、キッチンから消えて行った。

なんか胸がムズムズする。
……気持ちわりぃな。



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