kiss☆して? ダーリン☆
そう思ってると、アイツがさっき買った傷テープ片手に、俺の元に駆け寄って来た。
「ちょっと貸して!」
そう言い、俺の傷口に傷テープを付けたアイツは、俺を見て、「アタシ達、お揃いだね!」と言ってきやがった。
「なにが…?」
意味が分からねぇ俺は、アイツを見ると、アイツは膝を見せて来た。
「これは、颯太が貼ってくれたモノ! それは、アタシが貼ったモノ!!」
そう言い笑ったアイツに、俺は柄にもなく笑ってしまった。
だって、こんなのでお揃いって言える事自体、変だろ。
俺を見、顔を赤くして、固まるアイツ。
「……笑った」
やっと口を開いたかと思ったら、それかよ…そう思った瞬間、アイツは俺に抱きついてきた。
「は…?」
いきなりの事に、俺は思考停止状態。
なのにアイツは――
「ヤッタぁ! 颯太が笑った! 笑ったよ!!」
と言い、俺に強く抱きついてくる。
マジでコイツ。
襲っていいのか…?
襲っていいのかよ。
そうも思えるほど、アイツは強く抱きついてきた。