kiss☆して? ダーリン☆
翔と優輝が歩き始めた。
アタシと颯太も付いて行く。
「ねえ…」
「なに」
なんでそんな冷たい言い方しか出来ないワケ?
そう思ったけど、飲み込んでおいた。
「どうやったら、そんな綺麗になれるの?」
「は…?」
チンっ
エレベーターに乗り込むアタシ達。
「や、だってさ。颯太はデブで、ブスなアタシだから、友達になってくれないんでしょ?」
「「「・・・」」」
なんか、呆れられてるんだけど…。
チンっ
アタシ達が降りるなり、騒がしくなった学年フロア。
アタシ達は躊躇なく、2年3組に入った。
「あ!沙希ちゃ――キャアアァァァアア!!」
「う、うそっ…」
「わっ! 今日メイクして来てないっ!!」
「か、カッコいい…」
「ヤバッ! アタシ可愛い?!!」
……。
あんた等、マジで何者…?
隣に居る颯太に目を向けると、眉間に皺が寄っていた。