kiss☆して? ダーリン☆




「もう! 颯太っ!!」
アタシは颯太の耳元で叫んだ。

ゆっくりと起きあがった颯太。

「お昼! 一緒に食べよ?」
「…空いてねぇ」
そう言い、再び突っ伏せた颯太。

アタシは隣の席のイスを勝手にとって、颯太の隣に座った。

「そ~うた? みんなと一緒に食べよ?」
「…んぅ……」

寝息を立てるなぁ―――!!!

アタシは颯太にデコピンをした。

「…ってぇな!」
少し怒り気味の颯太。
そんな颯太にクラスが一気に静まり返る。

「なにさ。シカトした颯太が悪いんだよ! アタシは別に悪くないんだからね!!」
「・・・」
「ちょ! 聞いてる?!!」
「・・・」
「もう! 颯太のバカっ!! シカトすんな! 無愛想野郎め!!」

アタシが頬を膨らましなら言うと、颯太がいきなり起きて、アタシの頬をギューっとつまんだ。

「い、い゛だい゛…」
「オメぇは! いつになったら静かになんだよ!」
「い゛だい゛~!」
「ったく! 行きゃあいいんだろ? 来い!」
そう言いながら、アタシの腕を掴み引っ張る颯太。




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