kiss☆して? ダーリン☆
細い、アイツの体。
それを感じ、辛くなった。
「…バカ野郎。もういい、ゆっくり休め」
「そ…た…?」
俺の名前を呼びながら、アイツは目を閉じた。
その頬には、涙が伝わっていた。
「颯太様っ!」
女達の悲鳴らしきもんが聞こえる。
知ってる。
こんなの俺じゃねぇっていいたいんだろ。
……そうだな。
俺、こんなの柄じゃねぇし。
でも、そんなの俺をこんなに替えたコイツに言って欲しいな。
俺はコイツを抱え、保健室に向かった。
案の定、先生はいなかった。
俺はカーテンを開け、真っ白なベットにゆっくり寝かせた。
「……無理すんな。沙希」
もう、コイツ…沙希の涙を…見たくない。
俺は沙希の頬に、静かに、キスを落とした。