A evil spirit~悪魔~
「私は菜月だけど?」
そう言えばさっきから視線が気になる…
一人は誰?ていうような、また一人はまさか、というような…
そんなに転入生が少ないのかな?
でも今日から新学期。転入生1人や2人、いてもおかしくはない。
校内でもそのような視線を浴びながら校長室にたどり着いた。
「…美月君?また何か…」
私はため息をついた。
「菜月です。今日からこの学院に編入する…」
校長は不思議そうな目でこちらを見ている。
「まあ、いい。」
私には何が「いい」なのかさっぱりわからなかった。