偶然の再会.....
プロローグ
「いいの?最後にあいさつしなくて」
「うん.....いい....」
「あいさつしないと大輝君悲しむよ?」
「お母さん..大丈夫....今、大輝に会ったらもう引っ越せなくなるから.......」
「.....そう..もう行くわよ」
________ バタンッ
引越しのトラックに荷物が運び終わり、
扉が閉められた時
もうこの家とは、この街とは、
おさらばなんだって実感した。
そう思うとなぜか涙が止まらなくて、
我慢すると逆にどんどん出てきて
なんだか、涙の量と大輝への想いが
比例しているようだった。