キミがいなかったらこんなに恋い願うこともなかったよ。
「あの・・・ご、ごめん。仲間、邪魔って言って」

「・・どうしてそう思うの?」

頑張って謝罪の言葉を言うと、京華が真剣な顔で問うてきた。

梓はゆっくりと考えながら言葉を紡ぐ。

「・・邪魔って言い方が悪いか。
怖いんだ 俺は・・・鬼と戦う時、敵味方なく切り掛かってしまうから
お前らを・・・傷付けるのが・・・怖い」

もしも俺のそばにいるせいで死んでしまうようなことがあるくらいなら。

仲間なんていらない。
これ以上失いたくないから。

そんな意味を込めて梓は邪魔と言った。

それを知った京華は、優しく微笑んだ。

「なら仲間はいらないわね、分かった」

「・・・意外だな お前なら嫌でも仲間になるって言うと思ったが」

こんな簡単に諦められてしまうと少しだけ寂しい。

まぁ、そんなことは絶対口になんか出して言わないけど。

「・・仲間にならないなんて誰も言ってないわ
いらないなら私はあなたの背中になって護るから!!」

「・・・は?」

唐突すぎて言葉の意味が分からなかった。

護る?背中?あれ、それって仲間って言うんじゃ・・・?

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