キミがいなかったらこんなに恋い願うこともなかったよ。
「じゃあ俺梓の右腕やーるっ!」

玲はがしっと梓の首に腕を回してニヤッと笑う。

「だがっ 俺はお前らをもしかしたら・・・「それは大丈夫よ!!」

殺してしまうかもしれない、と言う言葉を遮って京華が言う。

「私は言霊が使えるもの。 さっきみたいにね?」

確かに先ほど後退の言霊を使って貰わなければ、梓は今此処に立っていない。

これは認めるしかないのだろうか・・・?

「あっ!じゃあ俺もさっき梓のこと助けたから大丈夫だよな!!」

「・・・う」

・・・認めざる得ない、な

梓は目をキラキラさせながら了承を待つ二人を見てため息混じりに口を開いた。

「俺はお前らを護ってやれない。 でも・・・それでもお前らが俺といてくれるって言うなら、その・・・勝手にしろ」

やばい、恥ずかしいな・・・

顔が熱くなるのが良く分かる。

「あっ梓顔真っ赤だー!!」

「うわっ貴重だ! ちょ、もっと良く見ようぜ!!!」

二人で梓を囲んでニヤニヤとあからさまに楽しんでいる。

でもそれが嬉しいと思ってしまう。

仲間って良いかもしれないと思ったのは絶対内緒だ。

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