キミがいなかったらこんなに恋い願うこともなかったよ。
「お嬢さーん?こんなとこで何やってんの」
「うっわ 玲・・・」
顔を上げて確認すると、男…玲<レイ>がニコニコと笑っていた。
こういう時って普通は梓が追ってくるんじゃないの?
京華はそう思いながら玲を睨んだ。
「ちょ、何 声かけたくらいでその態度ってひどくない? 俺泣くよ?」
「・・・うるさい どうせ梓に言われて来たんでしょ」
苛々してるから言葉に棘が立ってしまう。
玲は困ったような顔をしながら、京華の隣に座った。
「・・・梓と喧嘩した?」
「知ってて来たんでしょ わざわざ」
「残念。 俺は鍛練の帰りです」
そう言いながら持っている長い棒を振って見せる。
「だから別に梓に言われて追ってきたわけではないよ」
「っ?!! なんで分かるの」
「顔。 京ちゃんってば表情にすぐ出るからね」
自分の顔を指差しながら言う玲に気持ち悪さを覚えつつ、京華は抱えていた膝を伸ばした。
「・・・私、梓にひどい事言っちゃった
仲間じゃないなら他人だって
一番言っちゃいけないことだったのに・・・!!」
肉親や親戚がいない梓にとって、他人という言葉は辛く重いものだろう。
それを軽々しく口にしてしまい、傷付けてしまったのだ。
反省しても反省しきれないくらいだ。
「うっわ 玲・・・」
顔を上げて確認すると、男…玲<レイ>がニコニコと笑っていた。
こういう時って普通は梓が追ってくるんじゃないの?
京華はそう思いながら玲を睨んだ。
「ちょ、何 声かけたくらいでその態度ってひどくない? 俺泣くよ?」
「・・・うるさい どうせ梓に言われて来たんでしょ」
苛々してるから言葉に棘が立ってしまう。
玲は困ったような顔をしながら、京華の隣に座った。
「・・・梓と喧嘩した?」
「知ってて来たんでしょ わざわざ」
「残念。 俺は鍛練の帰りです」
そう言いながら持っている長い棒を振って見せる。
「だから別に梓に言われて追ってきたわけではないよ」
「っ?!! なんで分かるの」
「顔。 京ちゃんってば表情にすぐ出るからね」
自分の顔を指差しながら言う玲に気持ち悪さを覚えつつ、京華は抱えていた膝を伸ばした。
「・・・私、梓にひどい事言っちゃった
仲間じゃないなら他人だって
一番言っちゃいけないことだったのに・・・!!」
肉親や親戚がいない梓にとって、他人という言葉は辛く重いものだろう。
それを軽々しく口にしてしまい、傷付けてしまったのだ。
反省しても反省しきれないくらいだ。