愛しい人

歩くごとに男の匂いがただよう。

由奈「やっぱ男臭いね(笑)」

またおんなじこと考えた。

真実「あたしらすごいね」

由奈「は?なにが~??」

真実「別に~」

由奈「なんだよ~^^」

はしゃいでると前から
10人くらいの集団が歩いてきた。

男「女の子だぁ~」

男「いいねぇ~」

いかにもチャラい人達が
あたしらを見て騒ぎだした。

由奈「ヤバい!逃げよ!」

男「ちょ!走った~」

男「逃げんないで~」

男だけあって足が早い。
逃げるのに必死になりすぎて由奈とはぐれてしまった。


真実「あぁ。ヤベ…」

おまけにこの高校広すぎ。
しかも門と真逆に逃げちゃった。
中庭らしきところをうろうろしてると
小さなベンチが見えてきた。

誰もいないみたいだし
見つかりにくい。
息を整えるためにもベンチに座った。
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