愛しい人


キーンコーンカーンコーン

教室に授業の始まりを知らせる
朝のチャイムが響き渡る。

今日もまた1日の始まり。


いつも通り由奈は椅子を後ろに向けて
あたしの机に肘を立てて
くつろぎながら笑える話をする。

あたしはあたしで携帯をみたり
鏡を見てメイクや髪の確認をする。


いつもの光景。


初めは先生たちもあたしらを
注意していたけど
今では完全にほっからかし。

注意されたとこで
全く先生の話を聞かないから
無意味なだけだし。

先生たちも諦めるって感じ。

まぁその方がこっちも楽だし。
< 29 / 35 >

この作品をシェア

pagetop