愛しい人
キーンコーンカーンコーン
教室に授業の始まりを知らせる
朝のチャイムが響き渡る。
今日もまた1日の始まり。
いつも通り由奈は椅子を後ろに向けて
あたしの机に肘を立てて
くつろぎながら笑える話をする。
あたしはあたしで携帯をみたり
鏡を見てメイクや髪の確認をする。
いつもの光景。
初めは先生たちもあたしらを
注意していたけど
今では完全にほっからかし。
注意されたとこで
全く先生の話を聞かないから
無意味なだけだし。
先生たちも諦めるって感じ。
まぁその方がこっちも楽だし。