私の敵はチビ会長









『ヘルプ…。』



小さくつぶやいてみたけど誰も聞いてる様子なし





ていうか…男の子ばっか…

あたしの他にこの厨房には女の子はいない



普通女の子が料理するもんだよね?なんでいないの?




謎がいっぱいあるけどさっそく初オーダー!



『ガトーショコラ2つとメロンソーダ1つとミルクティー1つね?』

『はぁ〜い。了解しましたぁ』



オーダーをとってきたミイラ輝に笑顔でそう呟く



……了解できるかぁ〜!!作り方わからんわッ



笑顔で去っていくミイラ輝にあたしも笑顔を返しながらそう思った






まな板に手をつきながらため息が出る



横にはいろんなメニューの材料がところせましと並んでいて、それが逆にあたしのやる気を失っていく



落ち込んでいるとすぐ近くでプッっと笑い声が聞こえた





ッ?


びっくりして声が聞こえたほうに振り向くと


背が高い黒髪の男の子が立っていた




一瞬会長かと思ったけど身長てきに違う…



…あ。前田くん!?




そこに立っていたのは隣の席の前田龍而(マエダ リュウジ)くんだった





『どうしたの?つくらないの?』




心配そうに言ってるように聞こえるけど顔は半笑いでいまにも噴出しそう



絶対作らない理由しってますよ?的な笑い方だと思う























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