私の敵はチビ会長





重い荷物を沙織に手伝ってもらって担ぎ大きな扉を開ける





『失礼しま〜――…』

『『お誕生日おめでとぉ〜!!』』






パンッ




ドアを開けた瞬間、耳を塞ぐような爆音がして思わず目をつぶる




な、なにッ!?



焦げ臭い臭いが体中を取り囲んでて


どこからか歓声とともに拍手もきこえてくるような






そっと目を開けると笑顔の葉月先輩とすこし苦笑い気味の優さん


それにクラッカー片手に騒いでる欄さんがいた







『な、なにしてるんですか…?』

『なにってお誕生日会だけど?』

『誰の?』

『志穂ちゃんに決まってんじゃんっ♪』




笑顔で肩を叩かれながら言われて気づいた




え…祝ってくれるの…?




近くで沙織が不適な笑みを浮かべてる


多分沙織はこのことを知っていたんだろう




でも今回は嬉しすぎてそんな沙織にも感謝の気持ちでいっぱいでった






『あ…ありがとっ!!』



恥ずかしがりながらも大声で言ったその言葉でみんなもっと笑顔になって






『よっしゃぁ〜!!!盛大にいくぞぉっ!!』




パンッパンッパッ〜ンッ!!!



生徒会室じゅうに響く爆音…






うっ…

やりすぎだってば。



音によろめきながらも


あたしの誕生日を、こんなに盛り上げてくれるみんなに嬉しくて不思議と笑顔になる





よ〜しっ。騒ぐぞ♪







『ちょ…。やり過ぎだから…』





あたしも加わったことにより、さらに騒がしくなったあたし達を


見かねた優さんが困った顔で注意する






でも誰も聞こうとしない…

あたしでさえも。





























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