私の敵はチビ会長








『飲もうよッ!なに飲む志穂ちゃん?』

『え〜と…葉月先輩と同じのでいいです!』

『了解〜♪優はポカリでいいよね?』

『…まぁ。』




素直に頷く優さんに意外性を見つけてしまったあたし



なんか…子供っぽい。

いつもポカリなのかな?




ちょっと嬉しそうにポカリをすする優さんを見てると笑えてきちゃう









『おうっ!飲んでるか?優』
『……酒飲んだの欄?』




赤い顔で呼び捨てする欄さんに目を細めて呆れながら優さんもポカリをすする




ん…?


そういえば、お酒臭い…。






刺激臭な匂いのもとをテーブルから発見したあたしは


急いで優さんに見せる







『あ〜ぁ。飲んだな。恭哉に怒られそう。』




会長の名前を聞いて目が覚めたようにアタフタしだす欄さん



証拠隠滅をはかろうとしてる


…いまさら遅いのに








…そういえば…




会長いないな…






誕生日に盛り上がっていたせいで優さんから会長の名前聞くまで忘れてた…




あたしは辺りをキョロキョロ見渡して一応探してみたけどいない



…ちっさいから見えないわけでもなさそ





心の中で馬鹿にして、あたしは欄さんに憐れみの視線を送ってる優さんに聞いてみた





あんな会長でも、今日ばっかりはいてほしいし…













『そういえば…、会長いないね?』

『確か、職員会議に参加するとか言ってた…欄あきらめろよ』




優さんは助けを求めてくる欄さんを軽く蹴飛す



しがも、氷のように冷たい目





て…職員会議ぃ!!?あいつどんだけえらくなってんの!?




会長が高らかに自慢してくるとこを思い浮かべただけでムカついてくる



はぁ〜…。ちょっと前まであたしが上だったのになぁ






















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