私の敵はチビ会長
『よぉ〜♪志穂ちゃんっ!!』
『は?…沙織!?え?酔ってんの?』
『う〜んっ!気持ちいんだぁ』
体中を真っ赤にして、耳元に甘く囁いてくる沙織に警戒態勢
うっ。酒くさ…
さっきまで甘い香水の匂いをしてた沙織がいまでは
居酒屋に通うおっさん臭…
なんでこうなんの?
『沙織?やめときなって…』
『ほへぇ?なんでいいじゃん志穂もやろっ』
『いいっ!!いらない!!…』
『じゃじゃ〜んっ♪プレゼント交換ターイム☆』
あたし達の会話を引き裂いて、
大声で叫んで会長専用のデスクに飛び乗りポーズをとる葉月先輩
あたしをしつこく誘っていた沙織もノリノリで
『イエーィ♪』なんて笑顔で言ってる
はは…また会長に怒られそう…。
でもプレゼントと聞いては黙っていられるわけもなく
『やったぁ〜!!!』
両手を挙げて喜んでみたり…
『はいっ!じゃあこれ…』
可愛くラッピングされた袋を嬉しそうに葉月先輩が渡してくれる
でもあたしが受け取る前に扉がバンッと音を立てた
あれ…?
こんな感じまえにもなかった??
全員その場で固まりながら扉の傍に立っている小柄な人を見た
その人はあたし達を見た途端頭をかいていて少し怒ってるよう
ははっ
…ヤバ。