私の敵はチビ会長




相変わらず笑顔で話し続ける欄さんにあたしのペースは崩されまくり




いまは一人で静かにしてたい…



でもこの願いは叶わず、


なぜか欄さんといっしょに中庭でさぼることに





どうせいまから行っても怒られるだけだからっていう理由





そんなこと関係なく欄さんはさぼりたいみたいだけど…。








『じゃあ行こっか?』

『え!?あたし行くなんて…』

『いいからさ』





無理矢理あたしの腕を握って引っ張っていく欄さん


意外と強引な姿にあたしは戸惑いを隠せない




あ…でも意外じゃないか






そういえばこのまえあたしにお酒飲まそうとしてたっけ…



そんなことを考えてるうちにあたしは中庭へとつれてかれてしまっていた








『あ〜けっこう気持ちいね』

『だろ?朝はここ最高なんだよ〜!!あ!でも恭哉には内緒な?めんどいから』






言えるわけないって…

あたしまで怒られるじゃん



草原みたいに暖かそうな草の上に寝ころんだ欄さん



あたしもそのとなりにちょこんと寝そべってみる







…気持ちいい



それはまるで優しく包み込むかのように伝わってくる温度



ほどよい暖かさでとってもいい気持ちになれそう














『寝るなよ?なんか話そ?』


欄さんにそう念をおされたのであたしは寝ることができない



すっごく眠たいんだけどね




こっちを向いてる欄さんに合わせてあたしの向かい合うように欄さんの方を向く




ち、近いっ!!!



30㎝もない距離にあたしの顔は反応して熱をもっていく



欄さんは慣れてるのかなんとも無いかもしれない


















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