私の敵はチビ会長









あたしだって好きでもない人に対して赤くなったりなんかしない





だけど…



なぜか欄さんと会長の顔が重なって見えて、欄さんが会長に見えてくる






や…やばい///

すっごい緊張してきた







『どうしたの?顔赤いよ?』
『ふぇっ!?///』

『え?ふぇって?』





あーだめだ!!

会長に言われた気がしてしょうがない




あたしはなんとか欄さんに気づかれないように距離をとるようにして


起きあがった






『あーすみません!ちょっと熱くて』

『そうだな〜太陽でてるしな。』





一見あたしの態度に不思議そうにしてたけど欄さんはすぐに合わせてくれた



こういうところが、モテる理由なんだろうな



あたしはなぜか納得していた


それにばれずにすんだのは良かったし








『そういえばさ〜俺志穂ちゃんに聞きたいこといっぱいあったんだった』

『聞きたいこと?』

『そ。聞いていい?』





そう言うとニッコリと微笑む欄さん


それはまるで太陽みたいにやわらかな笑顔



あたしもつられて笑ってしまう





なんか、欄さんと一緒にいると面白いな


だからさっきまでの出来事が嘘みたい




忘れちゃいけないのに頭のなかから消えていくように忘れてしまう




…ちゃんと考えないと







『じゃあ1つ目。志穂ちゃんって、恭哉のこと好きなの?』



はぁっ!?

なに言ってんの??




唐突な質問に思わず欄さんをガン見したまま固まってしまった


目のパチパチが止まらない






















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