私の敵はチビ会長
なんか告白みたいになってしまったけど、
あたしには告白と同じくらいに恥ずかしい
それにめっちゃ心臓がドクドクしする
俯いて小さな声で言ったあたしは欄さんにちゃんと伝わってるか心配になって
チラッと上を向く
あれ…?
欄さん顔赤い?
『ッ!!//…あんま見んな。』
『す、すみません…。』
なんでいまあたし怒られたの?
ちょっと赤い欄さんが心配になって見ていたら目があった瞬間にそらされたし
向こうを向いてしまった欄さんの顔はまだ赤い
…あたしなんかした?
精一杯打ち明けたのに反応がこれとは…
そんなにあたしが言うとおかしいってこと?
どんどん暗いほうこうに考えを進めていたとき、ふいに横を向く
…あ、あれって
そこには小さい背をしている男の子とすっっごく背が高くて細い女の子が歩いていた
女の子は目立つ赤毛をしていて長いのか、一つに縛っている
『…か…いちょ…う?』
ドクン
最後の方はかすれて途切れ途切れになっていた
目からは思ってもないのに涙がこぼれ落ちる
あたしはまだ状況が理解できなくて、悲しみはない
ただ…なんで?
って言葉が頭の中で交差していく