私の敵はチビ会長




〈恭哉〉







『…で?誰?』

『誰じゃなーいっ!!!』

『うっさい。近所迷惑なんだけど?』




俺の目の前で騒いでる女は興奮してるのか一向に椅子に座ろうとしない



せっかく生徒会室まで連れてきてやったってのに…



外とたいしてかわんねぇじゃん






俺は机に置いてあるコーラをひと口口に…






ゴクッ





『…おい。』

『いいじゃん。減るもんじゃないし』





俺の手からコーラが消えたと思ったらあの女が奪い取ってしかも飲んでいた




ふーっと口元を手でぬぐいながら俺にそれを渡す女




…飲めるかっての



俺は小さくため息をだすとコーラを机の上に戻す





『減るっつうの。』

『わぁ〜ケチね』

『あのなぁ?人の飲んどいて…』

『なにこれ?写真?きゃはは!!これあんたでしょ?けっこー似合うね?』




机の上に置いてあった文化祭の時の生徒会役員写真を手に取り笑う女



…人の話聞け




この感じ誰かに似てると思ったら、



あいつに似てる。



たくっ

この女志穂の家族とかじゃねぇの?



そっくりだ…



でも…だからなんだろうな




俺はこいつをほっとくことができない





『はぁ〜…いいからさっさと話せよ。』

『あぁーちょっと?勝手に取らないでよ。』




女から写真をひったくり文句を言ってる女をソファーに座らせる



俺の顔を不機嫌そうに睨みながら見てきたから


俺もしかたなくソファーに腰を下ろす





…めんどくさい






『…すごいね?君。うちの気持ちわかるみたいじゃん?モテると見た。』

『はずれ。俺はモテない。いいから話せ?』

『きゃーかっこいいね♪でもうちあんたタイプじゃないんだ』






あっそう…


毛ほども興味ないんだけど?


















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