私の敵はチビ会長






『ひゃ〜ここまで聞くとうちってめっちゃいい人じゃん!!』

『ここまではな。』

『なにその意味深な言葉は?はやく回想続けなよ?』

『だったら入ってくんなっての』









向きを変えて進もうとした時、服に違和感があってすっと振り返った



するとさっきまで静かにしていた女が俺の服の袖をつかんで



まるで行かせないように引っ張ってきた







『え〜と…なに?』

『あんた猫をこのままにして行く気?それでも男?』





は?


なにこいつ




汚いのもでも見るように軽蔑のまなざしをむけてくる女


まるでゴミ扱い





『つれてっていいの?』

『あたりまえでしょ?はやくしなさいよ』





ムカつくな



上から目線の物言いは俺の一番大嫌いなもの



だからいまもすっげームカついてる




イライラ気味にこっちを見てくるその女は猫を俺のほうに突き出す



もってけってか





猫には罪はないし、このままにするのも可哀想だから俺は渋々猫を受け取った







『じゃ。』

『ちょ!?ちょっと待ちなさいよ!!』

『…はぁ。なに?』

『こんなとこにうち一人置いてく気なの!?』

『まぁ、そうですけど?』





うち?

家のこと?



意味不明な言葉を適当に流していると


頭に鋭い痛みがはしった





バコンッ




〜っ!!



俺の頭を叩いたのはまさしくあの女で、なぜかえらそうに突っ立ってる























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