私の敵はチビ会長





自然と溢れていく気持ち


そしてたくさんの涙




だしたくないのに出てくるそれはあたしにとって一番見られたくないもの




弱さを見せたくないあたしはつい強がっちゃうから




こういう一人のときとか耐えれなくなってしまう







『〜っ!!ウッ…ウゥ…』





写真のことと沙織のこともそうだけど、




やっぱり一番つらいのは会長…。




あの人…誰?


彼女かな?




だとしたらお似合いだよね


可愛いし。ちょっと会長より背は高めだけど…





それに…仲よさそうだし




二人で笑いあってた風景が目に焼きついて離れない


思い出したくないのに頭に浮かぶ







『っ!!かっ会長のっ…ばかっ…』






会長は悪くない



それはわかってるんだけど…




理不尽な怒りが沸いてきて止めきれない…。











『…志穂?』




すこし低くて小さな声が教室に響く






っ!?


会長!!?





勢いよく後ろを振り向くとそこには心配顔でこっちを見つめる欄さんがいた






『ら、んさん…。』

『どうしたの!?泣いたりして…?』






駄目だなあたしって…。




会長とほかの人の声を間違えるなんて





でもいまはそれぐらい会長の声が聞きたいよ

















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