私の敵はチビ会長









女の子が指差すもの




それは…




あの壊れて原型がなくなりつつある自転車




目から涙があふれるのを我慢しながらボーっと自転車を見つめる女の子



こんな姿をみた後じゃなにも言えなくなる




でも、ちゃんと話さなきゃ









『あっ…そうなんですか。じゃあこの布もあなたの?』

『え?まぁー…。』




話終えた後、女の子は涙一つ見せずに笑ってくれた




…あれ?


そんなに悲しんでない?




女の子の反応に驚いていると今度は女の子から話しかけてきた





『あの…私のことは亜姑ってよんでください』

『…分かった!!亜姑ね。あたしは志穂でいいから』

『はいっ♪ありがとうございます』




またあの天使のような笑顔をあたしに向ける





〜っ!!



やっぱ可愛い!!






それから、あたし達は公園でたわいも無い話をしておおいに盛り上がった



亜姑といると、とても楽しい





不安で不安で仕方なかった会長のこととかもすべて忘れていけるよう




それだけ、亜姑には人を安心させる力があるんだと思う








あたしは出会って数時間しかたってない亜姑に…



友情が芽生えたらしい









『そうだ亜姑っ!!』

『なんですか?』





まだ敬語な亜姑だけど、優しい笑顔をあたしに向けてくれる




あたしは興奮気味に亜姑の肩を両手で掴み目線を同じ高さに合わせた





不思議そうな亜姑をしりめにあたしは自身満々に話出す








『亜姑っ!!!家に泊まってかない?』





















< 269 / 485 >

この作品をシェア

pagetop