私の敵はチビ会長




キーンコーンカーンコーン





つ、疲れた…。




私は授業終わりのチャイムと同時に机に顔をふせた




転校してけっこうな日にちが経つけど、まだ慣れない授業のおおさ



私の前の学校では1日授業は4時間と決まっていて、午前中には帰れたのに…




ここは…なんで6時間もあるのでしょう?






しかも、1時間が長いよ…



なんで本当に1時間もあるの!?




もう…駄目かも







『なにしょぼたれた顔してんの?』

『へ?…あ、藍川くんっ!!』




顔を上げるとそこには藍川くんのドアップ



ち、近い!!




思わず驚いて背中をのけぞると、藍川くんはクスクス笑いだす



そんな姿にもかっこよさはあって、顔が赤くなっていく





うー…。



そんなに笑わなくても、さ?






『亜姑っておもしれぇー。でも、他の奴のまえでやんなよ?』

『え…なんで?』

『なんでって…みんなが腹抱えて笑うから?』

『むっ!』




そう言ってまた私をからかってニコニコと見つめる



まるで私の反応を見て楽しむように




でも、こんなささいなことがけっこう幸せだったりするんだ




この時間が一生つづけばいいのに…






『じゃ、そろそろ帰るか?』

『あ。うん!!』




さっきのは6時間目のチャイムだったからもう終わり



部活も私は入ってないし、

藍川くんも時々参加するだけだから、このまま2人で帰れる





これも、けっこう幸せかも

























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