私の敵はチビ会長
藍川くんはすぐに私を見つけると、笑顔で近寄ってきた
どんどん近くなる距離
近づくにつれ、だんだん藍川くんの顔つきが険しくなっていってるのは、見間違いかな?
でも、それは見間違いではなかった
私のめのまえにきたときには私に視線をむけず、私の後ろへと視線を送ってる
…ばれた!?
絶対藍川くん怒る!!
そう考えると頬に汗が伝った
『…おい。なにしてんの?』
きたぁーーーー!!
『あ。ばれたぁ?』
『ばればれ。』
『きょー君は目がいいからなー惜しい。』
『惜しくないって、これすぐ分かるし!』
『恭哉はムッツリムッツリだろ?』
『なんだよ!?それ!!』
え…
思ったよりおとなしい藍川くんにびっくり
だって、絶対怒るかと思ってたんだもん
なのに、時々笑ったりしてる
私の頭にはハテナマークしか浮かんでこない
でも、楽しそうにじゃれあう藍川くんを見てまた口元が緩む
藍川くんが楽しそうにしてるとなぜか私も嬉しい