私の敵はチビ会長







ーーーーーーーーブルブルブル






…なに?




急に震える私のケータイ電話




楽しかった雰囲気でなるそれは、なにか不吉な予感しかしない





そして、相手は…お父さん



用事がないときは決して掛けてこないお父さんが電話をかけてきた






正直、怖い。





でも、私は藍川くんになにも言わずに少し行った所の脇道に入った




楽しそうにしていたのを邪魔したくなかったから






藍川くん達から少し離れたところで電話にでる












『はい…もしもし?』




しばらくの沈黙




不思議に思って耳からケータイを離そうとしたそのとき







「…おまえの結婚が決まった」

『…』





しばらく、なんの声も気持ちももてなかった



驚きと困惑で頭がいっぱい




でも…これだけは分かる





お父さんはいま、確かに







“結婚”っていったんだ











なに…それ?




いきなり電話してきて、結婚?





冗談じゃない。そんなの嫌




本当に?本当に結婚なの?



そんなの…勝手すぎる






『な、なに言ってるんですか!?ふざけないで!!』

「なにもふざけていないさ。そうだな…詳しいことは家で話す。今日帰って来なさい」








ーーーー----ブツッ



ツーツー

























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