私の敵はチビ会長
きられた電話
私の耳には虚しい音だけが響く
それと同時に、涙が頬を伝う
悲しくない。だってまだわかんないもん
断れば大丈夫
それに…本当に決まってないかもしれない
おとうさんの単なる冗談かも
でもお父さんが冗談でこんなこと言わないって分かってる
…お父さんが冗談なんか言わないって知ってる
…違う。
今のは…違う
夢かも…
だって…そんなの…
納得できるわけ、ないじゃん。
次から次へと流れ出す涙に私は抵抗するのをやめた
ただただ泣くだけ
…やだなぁ
今日は藍川くんの家に行くのに、目を腫らすのは…
藍川くん、心配してるかな?
早く戻らないと。
それに…早く藍川くんの声聞きたいなぁ
考えるのは藍川くんのことばかり、
さっきのことは考えたくもない
でも…溢れ出してる涙が考えさせられる
頭ではわかってないくせに、体は現実を分かってるんだもん