私の敵はチビ会長






私はしばらくしてなんの感情もないまま、ケータイ電話を取り出し、




ある人のメールアドレスを表示した







…藍川くん。




ちゃんと話してくるから。




帰ってきたら、また家に招待してください









本当は行きたくない




このまま走って藍川くんの元へ帰りたい






でも、このまま不安を抱え込むのもやなんだ





お父さんだってなにか事情が無い限り、こんなことはしないと思うから







だから…行ってきます









私は重い体を引きづるようにして、タクシーを止め、家へと向かった






途中藍川くんのことを考え、笑顔を思い出して、





なんど戻ろうと思ったか分からない






でもそのたびに藍川くんからくる心配のメールが心を支える













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to志穂
from恭哉 
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大丈夫?いまどこ?すぐ行くから。
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to志穂
from恭哉  
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亜姑、本当にどこにいんの?場所が分かった
らすぐに教えて。
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…ありがとう



藍川くん。





私はそれだけで十分だよ?



すごく元気になれた




だから、これは1人で解決させて?




















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