私の敵はチビ会長






バンッ





『よくきたな。そんな乱暴に扱うなよ?』

『…っ…人の幸せ奪おうとしてる人がよく言いますね。』





初めて使った



人を侮辱するような言葉





お父さんも悲しみと苦痛が混じったような顔を私に一瞬見せたけど、




すぐにいつもの無表情に戻り私をいすに座らせる










『これは、契約書だ。』





なんの…?



って聞かなくてもそれぐらい私にも分かった





これは、三毛財閥との合併の契約書





これに、サインすれば晴れてこの家は救われ、私は三毛財閥社長の妻







そういうことでしょ…?




家を救うため、娘を嫁がせるってこと






鼻の奥がツーンと痛い




覚悟はしていたけど、こんな自体になってるなんて思いもよらなかった





こんなの…どっちも嫌だ





家も救いたい




けど、藍川くんと一緒にいたい






わかんないよ






どうすればいいの?

















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